骨折なしでも認定可?

骨折や脱臼などのわかりやすい器質的損傷がある場合、後遺障害等級の認定は比較的受けやすいものです。問題は、人目にはわかりにくい苦痛が残っているとき。関節の痛みなどは、他人には簡単にわかってもらいにくいことです。適正な等級認定を受けられないことにより、保険会社から示談金をもらっても不十分な慰謝料額にしかならないといったケースは、よくあります。本人の状況を診断書に正しく記してもらい、等級認定を受けることは重要なことなのです。

骨折など、一目で見てわかるような器質的損傷ではない場合でも、裁判で多額の慰謝料請求につながった判例はあります。例えば、骨折した箇所の治療が成功し、骨がうまくつながったとしても、後遺障害が出ないとは限りません。雨の日や寒い日などに、過去に骨折した箇所が痛んでくるなどの例があります。この場合にも、症状が固定したあとに痛みが続いているなら、12級や14級の後遺障害等級に認定される可能性が出てきます。

ただし、継続的に医師に痛みを訴えていたり、その原因を画像などで客観的に残してもらったりすることが必要です。このくらいの痛みは我慢するものかと年月を経てしまい、後になって訴えを起こそうとしても無駄です。こうしたときのサポートを早めにしてくれるのも、弁護士に相談しているからこそです。